コモレビ

dappled sunlight

短編官能小説「コモレビ —交わる熱—」

彼女の体温が、シーツに広がるように伝わってくる。

そのわずかな温度差が、まるで誘うように私の手を導き、指先が肌をかすめるたびに、くぐもった吐息が小さく震える。 

膝を絡め合うと、きしむシーツの音が二人の距離をさらに近づけるようだった。

胸の鼓動が高まるほどに呼吸は浅くなり、甘い熱がゆっくりと背筋を這い上がるのを感じる。 

彼女はわずかに身をよじり、肩越しにこちらを見る。

その瞳には期待と戸惑いが入り混じった光が宿り、私をさらに引き寄せる。

唇を重ねると同時に、お互いの吐息が混ざり合い、部屋の空気までがとろけそうなほどに濃厚になる。 

浅く弾む息の合間に、かすかな声が微かに聞こえる。

「もっと…」と囁くようなその響きに、胸の奥がきゅっと収縮し、指先に力がこもった。 

光と影が床を揺らすコモレビのなか、私たちはさらに深く溶け合う。動きを合わせるたびに腰と腰が密着し、熱を帯びた肌がかすれ合う。

か細い声が漏れては、柔らかな昼下がりの静寂を震わせた。 

束の間の静寂のあと、彼女の指先が私の背を掴む。

そのまま微かに震えながら、何も言わずにただ熱を伝えてくる。

コモレビに包まれた空間で、二人はひとつの呼吸となり、互いの存在をしっかりと刻み込むように動きを重ねていく。

無限 清志

🕶️ Spealth Art(スピールスアート) – 秘密の美術 💫 誰も知らない”本能の美”を描く、抽象デジタルアート 🤖 AI × 創造の閃き ✍️ 🔞「見えるものだけがアートじゃない」 📍 日本

0コメント

  • 1000 / 1000